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草加煎餅について

“パリッ”とした歯ざわり、口中に広がる醤油の香りと米の甘み この三つがほどよく調和して草加せんべいの味は決まります。

昔、草加が日光街道の宿場町だった頃、「おせんさん」というおばあさんが茶店を出していました。おせんさんが作り、売っていた団子は旅人の人気を集めていました。しかし売れ残ることもあり、売れ残りは川に捨てていました。これをみた武者修行のお侍さんが「お団子をつぶして乾かして、焼いて売ってみてはどうか。」と教えてくれました。早速その通りにしてみたら一層お客様に喜ばれ、評判となりました。
これが草加煎餅の始まりと伝えられております。

しかしながら、これはあくまで言い伝えであり、江戸時代に米の生産地だった草加・八潮一帯の農家が、余った米を煎餅にして売り始めたというのが通説です。その後日光街道の名物として広がり、「埼玉の味」として、今も名をはせております。

草加煎餅の味の秘訣は、厳選されたうるち米を熱湯で練りせいろで蒸したあと、さらに練ってもち状にします。その後に水であく抜きをし、石うすでつきあげます。これを直径10cm程のせんべいの形に切って乾燥させ焼いてから、醤油を塗りでき上がりです。

昔は「練り」や「焼き」など全部が手作業で、「乾燥」も天日干しでした。この方がしんなりと焼き上がりますが、今は私たちをとりまく環境が変化しているため、乾燥機を使って乾かす方が多いようです。焼き方は旧来通り、一枚一枚生地を返しながら押していく焼き方がとられております。

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